チャランケチャシの石器人

9月2日に私はタキザワ漢方の勉強会の会場にいた。話の中心は癌に関することが多い。

ぼんやりと考える。何でこんなに癌が多いんだろう。エジプトの時代にも、癌のミイラが見つかったと言うから、昔からあったのだろう。「今日二人に一人が癌の時代です」と講演で話していた自分がその病気になっては世話はない。

何で自分はこの病気になったのだろう?もう自問して答えは出ているはずなのに、素直な気持ちで疑問が湧いてきた。

その時、別のメーカーの勉強会でM氏が言っていた「人間の脳は石器時代から進化していないのですよ。」という言葉が頭に浮かんだ。

進化には何十万年という年月が必要だ。ホモサピエンスがこの地球上に現れてから、飢餓を乗り越えるために優位な遺伝子を持った個体のみが残ってきた。いまだに人間の脳は、石器時代の飢餓を乗り越える為の暮らしに適応するようにしか作られていないのだ。

このごろは、思いつきでよく「チャランケチャシの石器人」の話をお客様にする。石器人というと想像するのは難しいが、もしこの近所の春採湖の遺跡・チャランケチャシに石器人が住んでいたとしたなら、どうだろう?

「チャランケに夫婦がいたとすると、何を食べていたと思う?」
「山では何が採れただろう?」
「水はどうしていたんだろう
千代の浦海岸が近いから魚を取りに行っていただろうね?」

「一番気づいてほしいのが、いつ起きていつ寝ていたのか?」

日とともに起き、夕没とともに寝ていたことだろう。石器時代の脳は、自然と季節に逆らう光の刺激に慣れていない。日照以外の光の刺激は、全て脳内で尋常のものではないと感知して、様々の脳内ホルモンにより行動パターンを決めていく。

まず体内時計が狂ってくる。一番顕著なのは、脳内ホルモンのセロトニンだ。このセロトニンはストレスを受けたら、これを解放するように指揮をとっている。この指揮をするセロトニンが慢性的なストレスとか慢性的な炎症が続くと、指揮がみだれ、脳内ホルモンは暴走し、切れたり・引きこもったり・感情の喪失・免疫病・癌などが起こる。まさに今新聞をにぎわせている事件のほとんどがここに行き着く。

セロトニンは、トカゲにもあるホルモンで、セロトニンの活性はトカゲが持つ能力である噛む・歩く・日光に当たる・睡眠をとると言うような簡単な事で活性化する。今、私たちはそれをしているだろうか?

次に気がついてほしいのは、石器人は冷蔵庫を持っていないと言うこと。そして脂肪を食べる機会はきわめてまれ。砂糖は自然の糖分しか知らなかった。少ない栄養分で生きていく為のエネルギーを生むために、36.5度という体温が一番効率良いという風に、人間の体はつくられている。これを冷たい食べ物で体温を0.5度・1度下げてしまったら、体はどうなるのか?

何かに迷うことがあれば、石器人の暮らしを思い出して見て下さいと言うことです。続きは次回に。
 
 

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